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S.H.Aziz*; Z.A.Kadir*; 吉井 文男; 幕内 恵三; 石垣 功
Angewandte Makromolekulare Chemie, 182(3104), p.187 - 191, 1990/00
被引用回数:1 パーセンタイル:10.78(Polymer Science)ポリプロピレン(PP)樹脂を用いた医療用具は、製品の透明性と成形サイクルを上げるために造核剤(NA)を添加するが、そのNAの照射PPの融解挙動と分子量への影響について調べた。分子量は線量とともに著しく低下するが、造核剤の共存する系ではNAのない系に比べ低下しやすい。最初の融解(1st run)の結晶融点(Tm)は、NAの添加により分子切断が起きやすいために著しく低下する。さらに1st run後、温度を下げ結晶化し測定した(2nd run)Tmは、1st runと異なりNA添加の方が高い。これはNAが共存すると分解しやすくなって分子鎖が短くなるために結晶化の時に分子鎖の再配列が起きやすくなるためと考えられる。
中瀬 吉昭; 栗山 将; 小田島 晟*
Adv.Polym.Sci., 65, p.81 - 133, 1984/00
被引用回数:0 パーセンタイル:1.09(Polymer Science)放射線固相重合したポリトリオキサン、及びポリテトラオキサンの微細構造をX線回折挙動、融解挙動、及び放射線分解挙動から明らかにした。これらの挙動に対する熱処理効果から原試料の微細構造を推定し、電子顕微鏡観察等による確認を行った。放射線分解挙動から、分解しやすい領域があり、そこでは、重合過程で生じた歪みやねじりを持ったポリマー分子鎖がある。この領域は周期的に現れる。ポリトリオキサンは、主結晶と副結晶の二種よりなるが、ポリテトラオキサンは、重合温度により、二種又は三種の結晶よりなる。両ポリマーにおける繊維状の主結晶は、平均の結晶長として、500ポリトリオキサン)300ポリテトラオキサン)が得られた。本解析法は、ポリオキシメチレン以外の結晶性ポリマーの微細構造の研究にも利用できる。
小田島 晟*; 石橋 輝雄*; 中瀬 吉昭; 栗山 将
Polym.J., 15(5), p.331 - 335, 1983/00
被引用回数:1 パーセンタイル:14.41(Polymer Science)放射線固相重合ポリテトラオキサンの009と0018の非対称回折(曲線)の解析を行なった。80C以上の温度で重合したポリマーには、2種の結晶形が存在する。一方は、100の長さのラメラ晶で小さな歪因子をもつものであり、他方は、約250の長さの繊維状結晶で大きな歪因子をもつものである。80C以下の温度で重合したポリマーには、1種の結晶、繊維状結晶、が存在することを明らかにした。
三友 宏*; 中里 恵一*; 栗山 将
Polymer, 19(12), p.1427 - 1432, 1978/00
被引用回数:24Nylon66結晶をグリセリン中で熱処理するとH結合の一部切断により結晶ラメラが不連続的に厚化することを小角及び広角X線回析挙動から明らかにした。同様の現象を同試料の熱処理の融解挙動からも支持されることを明らかにした。この厚化機構をHoffman-week理論にもとづいて検討した。
中瀬 吉昭; 栗山 将; 西島 啓喜*; 小田島 晟*
J.Mater.Sci., 12(7), p.1443 - 1450, 1977/07
被引用回数:4放射線固相重合ポリトリオキサンの融解挙動におよぼす線照射効果(1MR以下)を検討した。 1MR以下の線量ではX線散乱挙動(広角、小角)にほとんど変化がない。 重合したまま(as-polymerized)の試料の加熱曲線は、高収率の場合、2重ピークである。高温側ピークは低加熱速度(8C/min以下)に消失する。また、25KR、あるいは練ロールで粉末にした場合には、8C/min以上の加熱速度でも、2重ピークのままである。 高温側ピークはエントロピー抑制による過熱現象によると考えられ、照射、錬ロール処理はこのような分子鎖の切断を起すと考えられる。
中瀬 吉昭; 栗山 将; 西島 啓嘉*; 小田島 晟*
JAERI-M 7086, 23 Pages, 1977/05
放射線固相重合ポリトリオキサンの微細構造を融解挙動から検討した。融解挙動と重合条件との関係,融解挙動の加熱速度依存性、および照射効果を研究した。ポリトリオキサンの低収率では2種の結晶の集合体であるが、高収率になると少なくともそのうちの1種は過熱現象を起しやすいものに変化する。高収率の試料に小線量(1MR以下)を照射した場合、あるいは低速度で加熱した場合には、過熱現象は認められず、この領域のポリマー分子は歪を持っていると考える。また、大線量照射で層状ボイドが周期的に発生することを小角X線散乱および電子顕微鏡観察で確認し、放射線損傷の受け易い領域が周期的にポリマー結晶のC軸にそって存在することを見出した。
三友 宏志*; 中里 恵一*; 栗山 将
J.Polym.Sci.,Polym.Phys.Ed., 15(5), p.915 - 919, 1977/05
Nylon66結晶をグリセリン中で熱処理(若干のH結合の切断を促進する)すると結晶ラメラが不連続に厚化することを広角および小角X線回折挙動から明らかにした。同様にこれらの各熱処理物の融解プロフィルや融点も階段的に変化することも認められた。また、Nylon66の融点以上に新しい融解ピークが見出された。これらの現象はKellerらの提唱したラメラ晶厚化機構から合理的に説明できた。
加藤 俊夫*; 中瀬 吉昭; 依田 修; 栗山 将; 小田島 晟*
Polym.J., 8(4), p.331 - 339, 1976/04
被引用回数:5放射線固相重合ポリテトラオキサンの小角X線回折写真の子午線方向に2つの独立した散乱がある。一方はスポット状であり100Aの長周期に、他方は約500Aの長周期に対応する。 ポリテトラオキサンの100A長周期の熱処理効果、熱処理物の融解挙動を研究し、溶融結晶化ポリオキシメチレン(ラメラ晶)の熱処理効果と比較検討した。その結果、上記100A長周期を示す構造はラメラ晶型であることを明らかにした。 したがって、放射線固相重合ポリテトラオキサンには伸び切り分子鎖よりなる結晶のフィブリル束の間にラメラ型結晶が存在することが明らかになった。
中瀬 吉昭
分析機器, 14(3), p.180 - 188, 1976/03
B-4371およびA-5139と同様であるが、この発表内容を解説的に記述した。放射線固相重合ポリテトラオキサンの示差熱分析で、その融解挙動から試料の微細構造を検討する。この場合、加熱曲線における吸熱プロファイル(融解挙動)を解析することにより各種の知見が得られる。熱処理効果として、再配列が起る場合、部分融解が起る場合があり、また、系中の酸素がポリマーの分解、特に融解状態で分解を激しく起すことを明らかにした。また、X線回析データを同時に検討することにより、融解挙動からの推定の妥当性を確めることができたと同時に、より詳しい情報を得られた。
西島 啓喜*; 小田島 晟*; 中瀬 吉昭; 栗山 将
Reports on Progress in Polymer Physics in Japan, 19, p.473 - 474, 1976/00
放射線固相重合ポリトリオキサンの照射効果を融解挙動、電顕観察から検討した。小線量でも主鎖切断がすでに起ることを?で示したが、大線量になるとその切断がさらに激しくなり、融解挙動から50MRまでの照射では、融点の低下があるが、ほぼそろったサイズ(同一融点)の結晶になり、それ以上の線量ではかなり欠陥等の多い結晶になることが推定できる。電顕写真も未照射試料ではフィブリルの束を示すが、100MR照射物では、フィブリルの繊維軸にそって約1000の周期で亀裂が入っている。 (?)報と考え合わせると、PTOXのフィブリルは一様に見えるが、その繊維軸にそって主鎖の切断が選択的に起り得る領域が存在すると考えられ、その領域は約1000周期で現れる。
西島 啓喜*; 小田島 晟*; 中瀬 吉昭; 栗山 将
Reports on Progress in Polymer Physics in Japan, 19, p.471 - 472, 1976/00
放射線固相重合ポリトリオキサン(PTOX)は高収率の場合に、二重吸熱ピークを与える。この二重ピークの加熱曲線を示すPTOXに小線量の照射をすると、高温側ピークは消失する。また、熱重量変化曲線でも、未照射試料では2段階の分解で、第1段の分解量が多かったが、照射することにより、第1段の分解量が減少するような変化が認められた。小線量の照射であっても主鎖の切断を起すと考えられる。
加藤 俊夫*; 中瀬 吉昭; 依田 修; 栗山 将; 小田島 晟*
Reports on Progress in Polymer Physics in Japan, 18, p.165 - 166, 1975/00
放射線固相重合ポリテトラオキサンの小角X線散乱による研究で約100Aの長周期が子午線方向に見出された。この長周期は、ポリマーを140C以上(窒素気流中)で熱処理をすると大きくなる、特に170C以上では急激に変化する。この熱処理効果は、ポリマーの融解挙動の面からみると、約160C以上で現われ、結晶の配列を示すように吸熱ピークは非常にシャープになる。上記の長周期の熱処理による変化は、融解状態からの結晶化試料の変化と同様である(折たたみ型結晶構造を暗示する)。その外に約100Aの散乱ピーク以外に約500Aの散乱ピークの存在を示した。したがって、放射線固相重合ポリテトラオキサンは、伸び切った分子による結晶と折たたみ型結晶の2種よりなると考えられる。
中瀬 吉昭; 依田 修; 栗山 将; 小田島 晟*; 石橋 輝雄*
Reports on Progress in Polymer Physics in Japan, 18, p.241 - 242, 1975/00
放射線固相重合により得られたポリテトラオキサンの融解挙動はポリトリオキサンとは異なり明確な二重吸熱ピークを示す。このような吸熱プロファイル(ポリテトラオキサン)は10MR以下の照射線量ではほとんど変化しないが、やや低温側に移動する。10MR以上の線量では、吸熱プロファイルは根本的に異なり、120C付近にピークを持つ非常にブロードな吸熱と、140C付近のかなりブロードな吸熱とになる。しかし、小角X線散乱像は100MRの照射でもそれほど大きな変化を示さない。これらの結果から、ポリテトラオキサンはポリトリオキサンと非常に異なったポリマー結晶であり、結晶のC軸方向にそって、かなりの密度の違いがあることを推定した。
諏訪 武; 瀬口 忠男; 幕内 恵三; 阿部 俊彦; 田村 直幸; 武久 正昭
日本化学会誌, 1973(5), p.1046 - 1051, 1973/05
ポリフッ化ビニリデン(PVdF)は放射線照射することにより架橋する。我々は電子線、線を用い空気中および真空中で照射した場合の融解挙動をDSCを用いて、比較検討した。空気中照射した場合には、線と電子線による線量率の相違や酸素の作用が大きく影響する。その結果DSC曲線は複雑な挙動を示し、酸化切断および架橋のそれぞれ支配的に起る二つの領域が結晶内に存在することが認められた。真空中照射した場合には電子線と線による相違はほとんど認められず、単純な挙動を示した。融解温度Tm,結晶化温度Tcは照射線量の増加と共に低下し、その度合は架橋度の高い程大きいことが認められた。DSC曲線から求めた未照射PVdF結晶の融解熱は、1530cal/gである。200MR照射すると単位重量当りの融解熱は約17%減少した。またX線から求めた結晶化度の減少は約7%であった。